中国、災害救助イニシアティブで中央アジアでの影響力拡大

中国と中央アジア5カ国は自然災害への対応を改善するためのメカニズムを作成しています。

全6カ国の緊急対応機関の責任者たちは、中国西部のウルムチ市での会議の後、協力協定に署名しました。この協定により、リスクを軽減し、より効率的な自然災害対応計画を立案するための作業部会が設立されます。

「このメカニズムは、6カ国間の相互利益と実用的な協力を深化させるための新しいプラットフォームとなるでしょう」と、中国の緊急管理省（MEM）の声明を引用したビジネス・カザフスタンは報じています。「中国は、緊急管理の分野で中央アジア5カ国とのコミュニケーションと調整を強化し、共通の未来を築く中国-中央アジア共同体の構築に貢献する意向です。」

提案には反テロ/セキュリティの要素も含まれる可能性があります。MEMの代表であるワン・マンダ氏は、合意が石油や天然ガスパイプラインに関する潜在的な「事故」に対処するための共同緊急対応演習を想定していることを示しました。

公式中国通信社シンファは、中国と中央アジアの緊急管理協力の一環として、中国側が緊急管理に関する高レベルシンクタンクのフォーラム、産業安全の向上に関するワークショップ、安全リスク予防分野での経験交流など、過去1年間でいくつかのイベントを開催していると述べています。

タジキスタンの災害管理トップ責任者、ルスタム・ナザルゾダ氏は、この合意を高く評価し、「災害リスク低減分野の統合プロセスを深化させ、協力を拡大するのに役立つだろう」と国の公式通信社ホヴァルが伝えました。

2023年後半に発表された世界銀行の報告書によると、中央アジアは「特に洪水、地震、地滑りなどの自然災害に高いリスクがある地域」だとしています。

報告書には、「これらの国々で洪水の影響を受ける年間平均人口は約100万人に達し、地震の年間平均被災者数はほぼ200万人に達している。過去20年間、これらの災害は15億ドル以上の損失をもたらしています。」と追加されています。

今年早くも、中央アジア全域での洪水が数万人の市民を避難させ、広範囲な被害をもたらしました。

ユーラシアネット

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